本物の素材と本物の手作りだからこそ、蘇らせることのできる黒川鞄工房のリペア技術。

皮革の歴史を紐解くと、日本に現存する最古の皮革製品は、およそ1400年前に制作されました。奈良時代に鹿革に燻煙で絵が描かれた文庫箱が有名です。現在、東大寺に保管されています。平安時代には「日本書紀」に皮革に関する記述も残されています。
今日の日本の鞄には二大潮流があり、ひとつは「和鞄」とでも呼ぶべき江戸時代に花開いた嚢物文化です。世界の美術史にも燦然と輝くような芸術作品を輩出しています。当時の嚢物商人は9種類の専門職人を抱え、蒔絵や彫金など、それぞれ高い水準を誇った職人集団が息をのむような嚢物や喫煙具を制作していたようです。
もうひとつは「洋鞄」とでも呼ぶべき鞄のルーツで、明治期に西欧文化が流入する過程で誕生した鞄です。軍隊の兵器購入の際、フランスで入手した鞄を持ち帰り、これを参考に国産鞄として販売したようです。
明治期の鞄制作は近代化によって日本の家具職人などがその卓越した技量をもとに西欧風鞄制作にあたる一方で、飛鳥時代の法隆寺五重塔建築にみられる規矩術を駆使し、日本の伝統が息づく「匠の技」が活かされていたようです。
黒川鞄工房は明治28年に創業しました。同じように明治期に創業した鞄の名店、「情」のエルメス、「理」のルイヴィトンに対して、「知」の黒川鞄工房でありたいと考えています。
創業百年・黒川鞄工房は、「不易流行・千年企業」を標語に、1400年の歴史を継承しながら、常に新しい潮流を取り入れるとともに、日本に連綿と続く「匠の技」の正統な継承者として、世界に通用する鞄“進化するスタンダード”を目指しております。

黒川鞄工房は「オリジナル天然素材・手縫い・手作り」鞄のご提供をとおして、お客様に「鞄のファーストクラス」体験をお届けしております。
天然皮革の代用品としてさまざまな人工素材が開発されてきましたが、天然皮革の長所を超える人工皮革は出現しておりません。天然皮革は人工皮革と異なり、水分を吸収したり発散させたりする性質、また、お客様に合わせてその形状を自在に変形する優れた特性があります。人の肌にもやさしくなじみ、適切なメンテナンスをすれば末永くご愛用になれます。
天然素材の皮革製品にとって定期的なクリーニング及び保護は、皮革製品を永く持ち続けるためにはとても重要なポイントです。残念なことにメンテナンスの必要性を感じながらも、あまり実行されていないことが多いようです。