「君の食するところを言いたまえ。君がどんな人物かを言い当てよう」 19世紀フランスの美食家ブリア・サバランの言葉は有名です。
経営者として、また鞄制作を熟知する職人として、それぞれ必要に迫られてページをめくる書籍をご案内するのは、いささか気恥ずかしい気持ちもあります。ここではそのなかから抜粋した本をご紹介します。
カバンの達人
[単行本]
著者名:
古山 浩一
出版社:
エイ出版社
内容紹介
古山氏がこだわり続けている道具「カバン」遍歴をまとめたエイ文庫「鞄が欲しい」の続編的内容。 鞄を通した物づくりの精神論までコミカルに語る。古山氏による緻密なイラストと合わせて紹介。
●FUGEEのカバン ●職人のカバン ●ブランドのカバン ●人に寄り添うカバン ●海を渡ったバッグ
著者について
1955年東京生まれ。画家。万年筆を使って独自の世界観を描き続ける。筑波大学大学院藝術研究科修了。1991年、日仏現代美術展など受賞歴多数。
- 主な著書
- 「4本のヘミングウェイ・実録 万年筆物語」(グリーンアロー出版社)
「クリスマスベアー」(C.W.ニコル氏との共著・アートデイズ)
「天才ピカソのひみつ」(福音館書店) 「鞄が欲しい」(えい文庫)
「万年筆の達人」 (えい出版社)
「万年筆クロニクル」 (すなみまさみち氏との共著・えい出版社)
「楽しい万年筆画入門」(えい出版社)
職人の感想
万年筆画家・古山浩一先生がリリースした待望のオタク鞄本・第二弾! 処女作「鞄が欲しい」で50の鞄遍歴を描き、鞄マニアを唸らせた博覧強記の進化バージョン。
著名な鞄工房との交流を描いた珠玉の構成がすばらしい。FUGEEさん、ル・ボナーさん、一澤信三郎帆布さん、小林哲夫さん、須田帆布さん、日下公司さん、クレマチスさん、TUKAYAさんなどカバン業界の工房の特徴を余すことなく紹介している。 ブランドカバンではフライターグからニタニユリエまで実に幅広くマニアックなジャンルを網羅し、それぞれに古山浩一先生ならではの適切なコメントで締めくくる。人に寄り添うカバンでは全く別の切り口で縦横無尽にカバン愛を語りつくす。海を渡ったバッグでは、C.W.ニコルさんや古今亭志ん弥師匠との意外な交流遍歴を描く読者サービス。 前作同様、本の構成は一見脈絡もなく進めているようだが、全体を通してカバンについて実に熱い思いを語りつくした鞄オタクには必読の一冊となっている。
鞄職人としては鋭い切っ先を突き付けられたような迫力がある本です。
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