「君の食するところを言いたまえ。君がどんな人物かを言い当てよう」 19世紀フランスの美食家ブリア・サバランの言葉は有名です。
経営者として、また鞄制作を熟知する職人として、それぞれ必要に迫られてページをめくる書籍をご案内するのは、いささか気恥ずかしい気持ちもあります。ここではそのなかから抜粋した本をご紹介します。
カテゴリー別アーカイブ: [鞄]
鞄の中身(第二号)
[冊子]
著者名:
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出版社:
アポロサービス株式会社
内容紹介
出光興産「鞄の中身」プロジェクトが直営店舗で販売していた冊子。
著者について
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職人の感想
竹内宏、渡辺文雄、小沢昭一、小椋佳などそうそうたるメンバーが名を連ねてコラムを書いている。仕事をする人の武器としての鞄や鞄の中身であるさまざまなツールを、「鞄の中身」丸の内店の店長がイラストで詳しく紹介されている。
このころのビジネスバッグ事情や電子ツールの状況が良くわかる歴史的な資料でもある。また、丸の内のランチ事情の解説と歴史的な考察もあり楽しめる。
丸の内エリアのキャリア・レディとビジネスマンにニューヨークから届くリアルタイムな情報と最新のファッショントレンドを紹介するコラムは、当時の注目ブランド名が列記されており、これも興味深い。
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鞄の中身(第一号)
[冊子]
著者名:
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出版社:
アポロサービス株式会社
内容紹介
出光興産「鞄の中身」プロジェクトが直営店舗で販売していた冊子。
著者について
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職人の感想
巻頭言で鞄について熱く語る。鞄は単なるもの入れにあらず、その人の生活、歴史、思い出、喜怒哀楽を共にする。仕事をするひとの「人生を包み込んでいる」といえる唯一のアイテムだとまで言い切る。
鞄はその人の外見をあらわし、中身は人の心を映し出す。したがって、鞄とその中身を立派にすれば、その人も洗練され、心も豊かになると極論する。鞄とその中身が人間を変え、そのひとのオンタイムとオフタイムからなる人生を包んでいると語る。それゆえに、コンセプトブック「鞄の中身」は、鞄と人とのかかわり、鞄の中身と人との関係について提言集となっている。
コラムニストは山根一真、中沢新一、群ようこ、吉野俊彦、江坂彰など早々たる論客をそろえている。これが当時200円で店頭販売されていた。
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気になるプロの「かばんの中身」―医者、探偵、刑事、パイロット…(青春BEST文庫)
[文庫本]
著者名:
突撃好奇心クラブ
出版社:
青春出版社
内容紹介
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著者について
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職人の感想
さまざまな職業の人が使う鞄の中身を紹介する書籍。刑事、パイロット、探偵、政治家秘書、スチュワーデス、弁護士、医者、JAF隊員、製薬会社営業マン、女性週刊誌記者、保険のセールスレディ、ヘアメイク、男性モデル、スタイリスト、ニューハーフ、占い師、競馬記者、SM女王様、芸能レポーター、予備校講師、芸能マネジャー、クラブDJにいたるまでおよそ興味を引くあらゆる職業を網羅している。
それぞれの鞄の中身は興味深いが、それに関連する話がさらに面白い。さまざまな仕事にはいろんな道具が必要だということが良くわかる。
さらに、「女のかばん」図鑑として、コギャル(なつかしい!)、女子大生、キャバクラ嬢、OL、コマダムのコラムとイラストもあり楽しめる。実に多くの職業があり、それぞれに異なる鞄の中身がある。たかが鞄、されど鞄。鞄選びは誠に難しい。
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出張は主張する(「鞄の中身」文庫)
[文庫本]
著者名:
出光興産鞄の中身プロジェクト
出版社:
アポロサービス
内容紹介
木村尚三郎、塩田丸男が説く、これからの時代の変化と出張の関わりとその位置づけ。藤岡和賀夫が出張という旅のおもしろ味を開陳。柴門ふみが女性の立場からサラリーマンの出張へ一言。稲垣史生VS島田一男の出張につきものお土産について探る。岡田喜秋、ころすとしゆきの出張、旅とアイテムについて、こだわりの楽しい境地。その他、サラリーマンで出張の達人、サラリーマン画家など、さまざまな視点からとらえた出張に対する造詣、主張を満載。
著者について
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職人の感想
1989年に発刊された出光興産 鞄の中身プロジェクトの出張特集。木村尚三郎、塩田丸男、柴門ふみ、島田一男など当代名うての論客がそれぞれの出張論を語る。くろすとしゆき氏などが鞄のダンディズムについて熱く語る章もある。国内はヘリコプター、海外は自社ジェットでの出張などという記述は、日本の元気な時代を髣髴とさせる内容となっている。
この文庫本発刊の辞をみると、サラリーマン活性化とあたらしいサラリーマン像を提案するために、独自企画の鞄をはじめ、さまざまな商品を満載した雑貨専門店「鞄の中身」を、東京・丸の内に開設したことが記されている。それと同時に「通勤」、「昼食」といったサラリーマンの生活シーンを活性化することを目的として、小冊子を発刊したと述べられている。今日からみると往時の「時代の気分」が感じられる一冊となっている。
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できる男のカバン学―カバンが仕事・遊びの発想を変える (ゴマセレクト)
[単行本]
著者名:
出光興産鞄の中身プロジェクト
出版社:
ごま書房
内容紹介
「鞄の中身」プロジェクトは、1987年2月出光興産株式会社多角化の一環として、総合計画室にて発足。その後、ショップ「鞄の中身」をオープン。サラリーマンの活性化をめざして、仕事・遊びに自由な発想のできるネオ・サラリーマン像を提唱。たんにモノを売るにとどまらない幅広い活動はマスコミからも注目を集めている。
著者について
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職人の感想
1989年の発刊。奥付をみると当時活躍していた資格三冠王「弁護士、通訳で公認会計士」でもあった黒川康正氏のベストセラー本の「仕事術」をはじめとする一連の広告をみることができる。
「鞄の中身」といえば鞄を整理する特定の商品を思い浮かべる人が多いと思われる。それより早く、出光興産には「鞄の中身」プロジェクトがあり、定期的な刊行物や単行本の出版をはじめショールームで鞄に関連したグッズを展示していた。
今日の「ノマド・ワーク・スタイル」の先駆とも呼べる書籍だ。時代背景としては国内移動が頻繁になり、デジタル・デバイスを持ち歩くことのできる時代が到来したことが大きい。「どこでも書斎」の時代になったために、鞄に要求される内容が大きく変化したことが読み取れる。
日常的な通勤に使用する鞄にも言及し、車内でもマナーにも注意せよと説く。これらを駆使するあたらしい仕事人を「ネオ・サラリーマン」と呼称している。鞄の選び方にも詳しく言及し、オーダーメイドも選択肢にいれるように提案する。今日のビジネスマンにとって、悩ましい課題解決のヒントを満載した内容となっている。同プロジェクトが先駆となり、さまざまな動きが広がった。
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「売れる営業」のカバンの中身が見たい!―“新規開拓の神様”が明かす必勝ツール34
[単行本]
著者名:
吉見 範一
出版社:
大和出版
内容紹介
類似品の対比図―難解な説明がいっさい必要なくなる。切り抜いたパンフレットの束―「売れる営業トーク」の最強サポート役。新聞の折り込みチラシ―「第三者の言葉」でお客さまの信頼を獲得。タイピン―お客さまとの思い出が最強のツールに。ユーザー写真集―圧倒的なリアリティで新規開拓の切り札に。自社&競合の広告―不利な状況なのに契約数が4倍にアップ。商品の型紙―「小さな決断」を促すことで自動的に契約になる。失敗例のサンプル―「売ったら終わり」の営業マンと思われない。―などなど、お客さまのココロをギュッとつかむアイテムの数々を営業シーンごとに徹底解説。
著者について
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職人の感想
トップセールスマンの必殺営業ツールを紹介し、それを収納するのに最適なカバンを提案する。類似品の対比図、パンフレットの束をどのように生かすのか、チラシなどのあっとおどろく活用術などを具体的でわかりやする解説する書籍だ。
敏腕営業マンがすすめる良いカバンとは、以下の3条件が必要だと力説する。結果として、よくあるアタッシュケースはもっとも不向きであると語る。まずは営業活動に使用するツールをカバンから、かっこよく取り出せること。つぎに、カバンそのものが自立していること。さらに、メインのファスナーが二つあることが重要だと説く。お客さまにお見せする営業ツールとは別に契約書や極秘書類などは別の収納場所に納めないといけない。
営業の実践書としてわかりやすい1冊だ。
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カバン仕事術―デジタルツールを使いこなす
[単行本]
著者名:
福島 哲史
出版社:
実業之日本社
内容紹介
「オフィスでないと仕事ができない」では確実に能力を疑われる!
カバンは最強のオフィスになる。SOHO(スモールオフィス・ホームオフィス)時代に、自分のカバンを書斎がわりに使う人にとって、とっておきの方法全公開。
著者について
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職人の感想
「どこでも書斎」、「ノマド・ワーキング・スタイル」を提唱した書籍。平成8年発刊なのでデジタル・デバイスの急速な進歩を省みると賞味期限切れの内容となっている。ニフティサーブ、ポケベル、ザウルスといった懐かしい名前が列記されている。ただし、その問題提起は今日さらに加速する形でビジネスマンの前に立ちはだかる。カバン選びこそ生産性向上の肝であるとの指摘は正しい。
この著者は三種のカバンを使い分けている。ひとつは2泊3日の出張用。もうひとつはパソコン対応のカバン。当時話題を呼んだ山根一真氏開発のkazumaを愛用している。最後の一つはショルダー・バッグだ。
目的に合わせていくつかのカバンを使い分けるのは、ビジネスマンの基本条件だろう。経営学の名著「プロフェッショナル・マネージャー」でも著者のハロルド・ジェニーン氏が同様の主旨を述べている。
あらゆるシーンに万能の服がないのと同様に、あらゆるニーズに対応する夢のようなカバンはない。また、旅行手段が進化し、電子機器が急速な進化にあわせて仕事の環境が激変している。
カバンの耐用年数はハード面よりソフト面での劣化が早いので、はやばやと賞味期限切れとなっている。同時に、カバンの製作者サイトからみると、多様化したニーズのどこにフォーカスをいちはやく合わせるのかが重要になってくる。
戦後の貧しい時代には、「りんごの歌」が老若男女に愛された時代があったが、今日の音楽シーンでそれは想像もできないマス現象だ。カバンも同じように、ますます細分化した需要に対応するようにして進化してきた。と同時に、製作者サイドが使用場面の進化に対して、かなり遅れ気味に対応した結果、先進的なビジネスマンのフラストレーションが極限に達したことも事実だ。
このことが山根一真氏から太田垣博司氏にいたるカスタマイズ・バッグの名品を生み出す原動力になったと思われる。
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驚異の「鞄」活用術
[単行本]
著者名:
太田垣 博嗣
出版社:
すばる舎
内容紹介
手がちぎれそうになるほど重たい鞄(かばん)を持ち歩いている人、鞄の中でメモや携帯電話が行方不明になった経験のある人、常に使いやすい鞄を求めていている人…。1つでも思い当たる点のある人には、本書がおすすめだ。
著者の太田垣博嗣は、ITコンサルタント業のかたわら、趣味で「太田垣の鞄のリンク集」を主宰している。本書は、著者の鞄に対するこだわりとノウハウの集大成。ビジネスマンの武器が入った大切な鞄を、どのように選び、どのように使うかを詳細にアドバイスしている。
PART1、PART2では、鞄の中がすぐにゴチャゴチャになってしまう原因と、それを防ぐ整理術を提案している。「『あると便利なもの』は不要なもの。なければ仕事に支障をきたすというものだけを入れよう」「3ヶ月に1度、手ぶらで出勤してみよう」といったユニークな視点や、持ち手や縫製をしっかりチェックしてから購入を決定するというもっともな意見などが示されており、思わず自分と鞄との関係を思い起こしながら読み進めてしまう。
PART3、PART4では、目的別に鞄を使い分けようという提案をしたうえで、ケース別に、鞄に求められる条件と選び方について説明している。PART5では各メーカーの特徴を紹介。最終章では、著者の経験をもとに、オーダーメイド鞄について詳述している。本書を参考に、最も身近なパートナーである鞄を見直してみるのもおもしろい。(斎藤ななむ)
著者について
太田垣 博嗣
職人の感想
鞄業界はもちろん、鞄好きな人には超有名な・太田垣の鞄のリンク集 japanbag.comを主宰する太田垣氏が満を持して放つ鞄活用術ノウハウ満載の本だ。ビジネスシーンにふさわしい鞄について、これでもかと熱く語る。鞄の選定から使い方まで情報がぎっしり詰まっている鞄の幕の内弁当のような書籍だ。鞄のオーダーメイドした経験から、自分だけの鞄を制作する具体的な手順まで初心者にもわかりやすく解説されている。
多くのビジネスマンにとって鞄は戦場での武器であり、頼もしい戦友でもある。過去にもビジネスマンが鞄について語る本は多くあったが、その系統の集大成ともいえる書籍だ。鞄選定から使い方のハウツーに始まり、オーダーメイドのやり方まで教えた本は今までなかったように思われる。
鞄の選定は、ちょうど住まいにたとえると、建売住居からはじまり、家族構成にあわせて間取りや部屋の使い方を工夫するうちに、不満が爆発し注文住宅にはしる。
たかが、鞄。されど、鞄。奥は深い。ビジネス物のハウツー本の常として、新しい時代環境にあった続編が期待される。
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鞄が欲しい―万年筆画家が描いた50のカバン遍歴
[文庫本]
著者名:
古山 浩一
出版社:
エイ出版社
内容紹介
「何が何でも鞄である」そう思うきっかけとなった、ローマ旅行で出会った鞄。エルメス、ヴィトン、コーチ、ハンティングワールドなどの海外のバッグ、一澤帆布、吉田カバン、銀座タニザワといった日本のカバン、ハンスターに特注した万年筆持ち歩き鞄、はたまた大正時代の元祖ランドセル……など、自分なり万年筆を使って独特の世界観を描き続ける万年筆画家・古山浩一氏が描いたカバンのイラストとそれにまつわる約40のエピソードを収録。誰もが、思い出の鞄を持っているはず。これを読むと、もっともっと鞄を大事にしよう、そう思うはずです。
著者について
古山 浩一 1955年東京生まれ。画家。万年筆を使って独特の世界観を描き続ける。1986年上野の森美術館大賞展・佳作賞。1991年日仏現代美術展・大賞。1994年日仏現代美術展・エコールナショナルシュペリオールデボザール賞第一席。
- 主な著書
- 「4本のヘミングウェイ・実録 万年筆物語」(グリーンアロー出版社)
「クリスマスベアー」(C.W.ニコル氏との共著・アートデイズ)
「天才ピカソのひみつ」(福音館書店) 「鞄が欲しい」(えい文庫)
「万年筆の達人」 (えい出版社)
「万年筆クロニクル」 (すなみまさみち氏との共著・えい出版社)
「楽しい万年筆画入門」(えい出版社)
職人の感想
ビジネス鞄の本やカタログ的な鞄の本はムック形式で多くあるが、鞄の愛好者から見た本はあまり見かけない。良い鞄職人が50人揃うと日本が変わり、ついには世界が動くと、鞄オタク界の教祖さまが熱く語りながらの降臨だ。
古山浩一先生の鞄開眼から始まる鞄遍歴は、ご自身の描く万年筆画の魅力とともに、博覧強記が満載の珠玉の書籍だ。一澤帆布の章では熱い思いが炸裂する。どこから開いても面白くためになる鞄の本だ。大正時代の元祖ランドセルを求めて取材される熱意には脱帽だ。
単なる鞄オタクではなく職人の境遇を憂い、日本の現状に警鐘をならす姿勢に、共感を覚える鞄業界人も多いのではないだろうかと思われる。
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カバンの達人
[単行本]
著者名:
古山 浩一
出版社:
エイ出版社
内容紹介
古山氏がこだわり続けている道具「カバン」遍歴をまとめたエイ文庫「鞄が欲しい」の続編的内容。 鞄を通した物づくりの精神論までコミカルに語る。古山氏による緻密なイラストと合わせて紹介。
●FUGEEのカバン ●職人のカバン ●ブランドのカバン ●人に寄り添うカバン ●海を渡ったバッグ
著者について
1955年東京生まれ。画家。万年筆を使って独自の世界観を描き続ける。筑波大学大学院藝術研究科修了。1991年、日仏現代美術展など受賞歴多数。
- 主な著書
- 「4本のヘミングウェイ・実録 万年筆物語」(グリーンアロー出版社)
「クリスマスベアー」(C.W.ニコル氏との共著・アートデイズ)
「天才ピカソのひみつ」(福音館書店) 「鞄が欲しい」(えい文庫)
「万年筆の達人」 (えい出版社)
「万年筆クロニクル」 (すなみまさみち氏との共著・えい出版社)
「楽しい万年筆画入門」(えい出版社)
職人の感想
万年筆画家・古山浩一先生がリリースした待望のオタク鞄本・第二弾! 処女作「鞄が欲しい」で50の鞄遍歴を描き、鞄マニアを唸らせた博覧強記の進化バージョン。
著名な鞄工房との交流を描いた珠玉の構成がすばらしい。FUGEEさん、ル・ボナーさん、一澤信三郎帆布さん、小林哲夫さん、須田帆布さん、日下公司さん、クレマチスさん、TUKAYAさんなどカバン業界の工房の特徴を余すことなく紹介している。 ブランドカバンではフライターグからニタニユリエまで実に幅広くマニアックなジャンルを網羅し、それぞれに古山浩一先生ならではの適切なコメントで締めくくる。人に寄り添うカバンでは全く別の切り口で縦横無尽にカバン愛を語りつくす。海を渡ったバッグでは、C.W.ニコルさんや古今亭志ん弥師匠との意外な交流遍歴を描く読者サービス。 前作同様、本の構成は一見脈絡もなく進めているようだが、全体を通してカバンについて実に熱い思いを語りつくした鞄オタクには必読の一冊となっている。
鞄職人としては鋭い切っ先を突き付けられたような迫力がある本です。
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